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フィリピンには大小さまざまな歯科医院が存在するのだけれど、日本と違う点があり、私が一番驚いたのはレントゲンを撮る設備を持った歯科医院が非常に少ないこと。

日本だとほぼ間違いなくどの歯科医院もこの設備は持っているはずだ。

歯医者にかかったことのある人ならほとんど経験があるのではないだろうか、口の中にフィルムのようなものを入れてそこに向けて外側から筒状のものを向けて「ハイしばらく動かないでねー」というやつだ。

これは歯の部分のレントゲンで、これとはまた別にあご全体のレントゲン写真を撮るパノラマというのがある。

なんか機械の前にたたされ、口に何かくわえたまま動かずにいると頭の周りを機械がぐるっと回るやつ。
 
どちらも診断する上ではやはり必要なものなのだけれど、フィリピンの場合はこの設備が無いところがかなり多い。

ではどうするかというと、必要な部位の処方箋を歯医者で書いてもらって、ショッピングモールなどの中にある医療検査をやっているところに行ってレントゲンだけ撮ってもらうことになる。

院内に設備があればそこで済んでしまうことでも、わざわざ外に行かなければ行かないのはやはり面倒だね。

日本ではこのレントゲンの管理も厳しく、ちゃんと鉛の入った壁で覆われたレントゲン室で撮るようになっているはずだ。だいぶ前は診療台にそれぞれ簡単なレントゲンのアームがついていてそれで撮っていたのを覚えているけれど、これだと関係の無い周りの人まで被爆してしまうため今は隔離されたところで撮るようになっている。

フィリピンの場合はレントゲンの設備がある歯科医院でも、一昔前の日本のスタイルだったりするので、変に普及して周りに余計なものを撒き散らされるよりはいいのかもしれない。

上の写真はパノラマを撮る機械からさらに進化した、顔面用のCTスキャン。
デジタルでもちろんパノラマも撮れるので、とってすぐモニター映してみることができる。しかも鮮明だし従来の現像処理がいらないので余計な廃液も出ない。

CTスキャンの場合は頭部全体が撮れるのだけれど、モニター上のスライダーを動かすと自分の顔の筋肉が無くなっていって骸骨が出てくる。私も撮ってもらったのだけれど生きながらに自分の骸骨を見ることができるのはなかなか興味深い。

この機械かなり高いらしいのだけれど、フィリピンにも数軒導入している歯科医院がある。
料金も高いのだけれどパノラマとかレントゲンは日本の保険が使えるはずなので、レシートをもらうことと日本の保険請求用の書類をお忘れなく。