まああんまりいい話題じゃないんで、シリーズと言いながらこれでやめようかと思っている。

マニラ界隈を車で走っていて、信号や渋滞で止まると道端に待機していたコゾーたちが車に近づいてくる。
手にはなにやら泡立った液体が入ったペットボトル、 もう片方にはTの字型の窓掃除に使うゴムのワイパーを持っている。

いきなり車のフロントガラスにペットボトルの液体をちゅーちゅーふりかけ、Tの字ワイパーの背中のスポンジでフロントガラスを掃除しだす。

結局は小銭稼ぎのとってつけた仕事なのだが、以前は手に雑巾をもって、申し訳程度に窓を拭いて小銭をねだるだけだったのだが、いつからかこの泡立った液体とワイパーに代わってきた。

何がムカつくかというと、窓ふきだけなら被害は何もないのだが、この泡立った液体をかけられると逆に汚くなるのだ。

こちらの車がきれいだろうが何だろうが関係なく、彼ら独特の嗅覚で小銭くれそうな車めがけてかけてくるので嫌になる。

つかの間の信号待ちできれいに掃除できるわけもなく、申し訳程度にワイパーで拭き取ったら運転席側に来てべったりと窓に寄りかかり小銭をねだってくる。

払わないと腹いせにまたあの液体をひっかけて行ってしまうコゾーもいて、こうなると怒りしかわいてこない。

たまにこうやって小銭を手に入れてコゾーたちは何をするかというと、だいたいが賭け事に使うのでまた嫌になる。

よく道端で大人も含めてしゃがみこんで何かやっているのを見かけるが、ほとんどの場合1ペソ硬貨を2枚投げてその裏表をあてる賭け事をやっているのだ。ルールはよく知らないけれどたぶん丁半ばくちみたいなもんなんだろう。
 
その賭け事で、稼いだ小銭をやったりとったりしているのである。

持ち金がなくなるとまた路上に出てくるといった具合。

最近はこの路上の物乞いにお金を与えると、与えた側も罰せられる決まりができたとか。
それでもまだコゾーたちは今日も路上にいる・・・

この泡立った液体をかけられない自衛策は、信号待ちで止まりそうになったら、前の車と車間を大きめにとって止めること。コゾーが近づいてきたらかけられる前に車を少し走らせてやり過ごす。そのための車間をあらかじめとっておけばいい。やり過ごされたコゾーはわざわざ後戻りしてくることはなく、次のターゲットに向かっていくのである。

あとはちょっと高級な車はターゲットにされやすいようなので、参考までに・・・

私の車はインドネシア産の車で安いうえに、この間渋滞中トラックに当て逃げされてへこんだ跡もそのままなので、ほとんどコゾ-たちの標的になることもない。

いい車に乗るとマニラの場合何かと気を遣うんで、うちは安い車でいいや。
息子は不満みたいだけどね。

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お口直しにオフィスのミニスカ写真。