海外逃亡してしまいました

保証かぶれや経営する会社の経営不振。これでもかこれでもかと降りかかる災難の中、自殺まで考えたがフィリピン移住に活路をみつけ第二の人生に邁進中。海外逃亡のいきさつからフィリピン移住の参考にまでささやかなお役に立てますように・・

タグ:肥後守

都市封鎖が緩み会社が再開してから1週間立ったけど、ニート生活の方が時間が経つのが早かったな・・

昼寝もするとはいえ、家にいてもやることがあるので結構充実した2ヶ月だった。

会社に出てくるとやることなくても座っとかないかんし、内職やるにしてもやはり限界があるしな。

自分にとってはリモートワークの方がプロダクティブだったんだな。

外行きの服は着なくていいので洗濯物も極端に少なくなるし、車のガソリンも消費しない。

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今日は昼飯の後、いただきもののマンゴーがデザート。

いつもの弁当セットのスプーンとフォークを忘れてきてしまったので、フィリピンのローカルでよくやる賽の目に切って裏返しでしゃぶりつく。

しばらくこのナイフも、バッグに入れたまんまで使っていなかったので汚い赤錆が出ていた。いかんいかん

おまけに刃の開閉が渋い!

仕事の暇ついでにバラしてみた。

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フランスのナイフだったと思う、ステンレス仕様も選べるのをわざわざ錆びやすい炭素鋼仕様のものを買った。

シンプルな作りのわりには、開いた状態でも閉じた状態でも刃のロックがかかるのはよく出来てる。


ただバラしてみて発見、この金属のリングの内側がネバネバしてるのはなんだ?

マンゴーの汁かな?と思いながらも結構固形化しているので今日のマンゴーじゃなさそう。

とりあえず、開閉の渋さも調整し、赤錆落として各部洗浄を済ませて気分も一新。

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マンゴー食べた後はよく洗わんといかんっちゅうことやね。ただあまり水につけすぎるとまた開閉が渋くなるし、何より赤錆が浮いてくる。

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こちらは日本が誇る肥後守で、これも炭素鋼の錆びやすいやつ。

オピネルのナイフがフランスの肥後守といわれるように、シンプルなところは似てるよね。

こちらは刃のロックはかからないけれど、その分掃除しやすいのでズボラな私にはこっちの方が向いてるか。

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そろそろきちんと研いでやりたいんだけど・・・

炭素鋼を気持ちよくとげる水砥石が欲しいけれど、フィリピンではまともな砥石を見たことがない。

などと、今日は暇にまかせた独り言でした。


題名の字面だけ見るとなんか昨今のニュースに出てきそうな物騒な雰囲気があるな。

いまだに鍛冶屋になるという、中学生の頃からの夢をあきらめていないわたし。

先日コゾーが日本に旅行に行ってきた。
かわいい子には旅をさせろという格言だかなんだかもあることだし、学校の長い休みに一人で行かせたんだった。

すでに私より体も大きいし、かわいらしさもどこへやらだけれど、それなりに収穫はあったみたいな。

ポケットWifi貸してもらってたり、いく先々で知り合いに面倒見てもらったりで、もうちょっと苦労する一人旅がよかったんだけどな、おれとしては・・・

そんなお世話してくださった人から、さらにさらにお土産までいただいてしまった。

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刃物フェチであることを見透かされたような、どストライクのキレものたち。

一番上のハサミは、シリコンのバリ取りという仕事には今のところ最高のハサミ、すでに殿堂入りといっていい。

真ん中の折り畳みナイフがぱっと見懐かしいという御仁はすでにご同輩であろう。
昔懐かしい肥後守という日本の古き良き時代のナイフで、子供の頃からいつも持っていたし、かなり指も切ったっけ。

時には指の静脈まで切ってしまって、止まらぬ血に慌てながらもかといって親に知れると怒られてナイフ取り上げられるのはわかっているから、よもぎの葉っぱをとってきてはあてがい止血した覚えがある。

今にして思えばそれでよく無事だったものだと思うけどね。
とにかく思い入れのあるのがこの肥後守。

じつは・・・


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今回いただいたものの兄貴分たちをしっかりと持っている。

少しうんちくを語れば、同じスタイルのナイフは昔から結構な数があるのだけれど、登録商標の関係で「肥後守」と名乗れるのは長尾製作所だったかな?写真のナイフを作っているところだけらしい。

しかもその長尾さんのところでは数種類同じスタイルのナイフを作っており、その中でも特に切れ味鋭い炭素鋼の青紙というのを使ったモデルがこの真鍮柄のもの。

この兄貴分2本はすでに20年くらい手元にあるはず。

当時製作されていた方が少し高齢だったので、キープしておいたもの。

今回お土産でいただいたのも同じ肥後守だったので、代はかわったのかもしれないけれど、まだ製作を続けられているのは驚きでもありうれしくもあり。

丁寧に作られた皮のケースに少し小ぶりでモダンなアレンジがなされているのは、やはり若い後継者のセンスなんだろうな。
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どや!この青紙割込の文字がほこらしくはないか?
ちゃんとした砥石で研げば日本刀のような波紋が出てくる。

一緒にいただいた握り鋏の方もこの青紙という鋼が使われている。
無駄に持ち歩きたくなる一品!


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これらは純粋に仕事で使う刃物たち。

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