海外逃亡してしまいました

保証かぶれや経営する会社の経営不振。これでもかこれでもかと降りかかる災難の中、自殺まで考えたがフィリピン移住に活路をみつけ第二の人生に邁進中。海外逃亡のいきさつからフィリピン移住の参考にまでささやかなお役に立てますように・・

タグ:職人

筋肉フェチの聖地でもある、例のちょっとバタ臭いショッピングモールにまたいってきた。

今回は嫁さんのネックレスの修理のため。

困窮邦人の妻はアクセサリーにも選択肢がなく、10数年前に買ったネックレスをいつもしている。

さすがに摩滅してきてつなぎ目の金の輪っかが取れて無くなってしまったらしい。

このままではつけることもできないと、しばらく前からブツブツ言われていた。

例のショッピングモールにジュエリーの修理をしてくれるところがあると、看板に書いてあったのでそこに持っていったのが昨日。

14Kの輪っかで修理してくれるとのこと、お代は1200ペソだって。

職人さんが常駐しているらしく、待っている間にできるという。
他に用事はなかったし、仕事柄その職人さんの仕事を見たかったのでお願いしてみせてもらった。


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店舗奥の窓もないせまーい部屋で一人黙々と作業していた。

鑞着に使うバーナーは見覚えのある形だけれど、歯科技工で使うもののように酸素ボンベやコンプレッサーにつながっているのではなく、足踏み式のふいごにつながっており、スコスコと足で踏みながら微妙な炎の調整をしていた。

ちょっとこのバーナー欲しい!


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修理をお願いしたのはなくなった金の輪っかの部分なのに、反対側の方も摩滅していたらしく、金を盛りたしてくれていた。

別にそのことをアピールするわけでもないし、ましてや普通の人が作業を見ても、そういう余分な作業をしてくれているとはわからないだろう。

そういうことを寡黙に一言も喋らずやってくれるこの職人さん。うちの技工所にほしい!

昨日ライブドアというポータルサイトのニュースをみていて、歯科技工士についての話題があった。

そっからまた色々とリンクを辿って日本の現状を改めて思い出させられた。

リンクを貼ってみようかと今日ライブドアの検索窓に 「歯科技工士」 と入れてみたけれど検索結果なし、とでる?

いやこれはおかしくないか?うちの環境が悪いのか?ウェブ上に検索結果なしと出るのはなぜ?
いよいよ歯科技工士は社会から抹殺されつつあるのかと、心配になりYahooでやってみたら無事出てきた。
単にライブドアのサイトの問題か、私のやり方が悪いのかな?

くだんのトピックでは銀歯を作るのに一個400円、1日20時間働いている技工士さんの話が出ていた。

歯科医師に虐げられて干され、電車に飛び込んだ技工士さんの話とか、いつの間にかフィリピンで忘れてしまっていた記憶も蘇ってくる。

現在私の仕事はもちろん今でも歯科技工士がメイン。
4月から新しいところで仕事するようになって、前のところよりストレスも減ったし、労働時間も減ってしまった。
収入は変わらないんだからこれはいいことなんだろうけれど、それでも長年染み付いた感覚はしぶとく残っていて、なんとなく早く帰ると物足りないような気になることがある。

おまけに今の所は週休二日。まあ、これはテナントが入っているビルのエアコンが土日は止まってしまうのでしょうがないんだけれど、それでもやはり土曜日も出てきてなんかかんかやっていないと気が済まない。貧乏性っていうのもあるんだろうか・・・・

特に通常の従業員とは少し違う待遇なので、タイムカードもないし何時に出てきても誰にも文句は言われない。とはいっても朝10時までにはだいたい出勤するんだけどね。

帰りは5時になるとスタッフが帰り支度を始めるので、私だけ残るわけにもいかない。

日本で仕事していた頃を考えると、恵まれてるよな。

先日日本から来ていた技工士さんに言われた。
「今日本で夜10時前に家に帰る技工士はいないんだよ」あながち誇張でもなかろうと思う。

そう、日本からよく技工士さんも来られる。
アウトソーシング先を探してフィリピンに来られる人が多いのだけれど、その方達も日本でいわゆる営業ラボの下請けをやっていることが多く、技工士不足と言われている日本のこと、仕事はかなり多いらしい。

それをさらにフィリピンにアウトソースすればいいんじゃね?という考えで来られるのだけれど、こちらの料金表を見せると「えー、日本より高いんですね」と引っ込んでしまう。

物によってはフィリピンの技工料金の方が日本のものより高いし、ましてや孫請けの料金では太刀打ちできないだろう。いかに日本の技工料金が底を突き抜けているか・・・

こちらで技工所をマネージしていていつも感じるフィリピン人と日本人の違いは、急ぎの仕事や大量の仕事がある場合、フィリピン人の「できません」は、あくまでも定時で帰ることが前提になっている。

日本人の技工士さんの場合の「できません、無理です」は徹夜しても間にあわせることができない、という感じか・・・。ちょっと極端な表現だけれど、フィリピン人についてはそのままだな。

最初の頃はできません、といって定時で帰っていくフィリピン人スタッフにムカつくことが多かったけれど、考えればそれが普通なんじゃないかと気づかされる。

もちろん残業代なり出るのであればフィリピン人も残業しないことはないのだけれど、日本人の場合自分を合わせてしまうことが多いように思うし、これは自分を振り返ってもそう思うこと。

おかげでいつかどっかで無理が祟ったり、ストレスを抱え込んだり・・・

茹でガエルというたとえ話だけで一括りにしたくないけれど、日本の技工士さんは特に自分が抱え込んでいることが多すぎなんじゃなかろうか。

外から見ていて今日本は技工士さん不足だとか、対して歯科医師の方は数を制限しないといけないようになっているらしい。

よく考えれば技工士の立場改善の絶好のチャンスでもあるんだろうけど、でも声を上げるのはごく一部なんだろうな。

目端の聞いた人はフィリピンから技工士を日本に連れて行けないかとか、アウトソーシングできないかとか色々考えてこっちにきている。

手っ取り早く日本を見限って外国に出るといいのかもしれないけれど、それじゃ祖国日本の行方が悲しいし・・・

オススメはおっぱい職人になるか?顔面補綴の技術修得セミナーをこちらでやるので日本からも希望者があれば受け入れまっせ。


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新しい義眼が完成した。といっても自分の義眼じゃなくて患者さんのものだけれど、今回は新しい技術と材料が盛り込まれている。
たぶんまだこの技術を義眼に応用している例は無いのでは、と勝手に自負しているのだけれど。

あわせてマニュアル製作もすすめているのだが、なかなか日々の仕事に追われてもどかしい。

まじでさすらいの義眼職人になろうかと思うこの頃。

以前の記事『こんな仕事もしています』でちらっと写真だけ載せたのだけれど、一人の患者さんがちときっかけになって長らく更新していなかった別のブログ『やさしい義眼の作り方』をまた細々と更新していこうかと。

このブログに来られる方の中にはどうやら技工士さんも多くいらっしゃるようなので、技工士さんにとっては少し興味を持ってもらえるかもしれない。

フィリピンに限らないのだろうけれど、貧困層の多い国だとなかなか満足な治療が受けられていない人を良く見かける。

自分の仕事柄どうしても歯や目に目が行ってしまうのだけれど、眼球がない人が結構いる。

病気や事故で摘出されたのだろうけれど、やはり顔の主要なパーツでもあるため、せめて義眼を入れてあげたいなと思うことがよくある。

義眼製作はなぜか自分の中でも好きな分野で、材料や道具が限られたフィリピンで いろいろと工夫して製作方法を開発してきた。

最近別分野の新しい材料や技術との融合に成功したので、自分的には少しワクワクしている。
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この義眼は最近作ったもの、こう見えて世界的にもまだやられていないのではないかという技術と材料を盛り込んでいる。

気づいてみれば結構シンプルな道具や材料で製作できるため、これらの道具を小さなカバンに詰めてふらっとあちこち旅をして、必要としている人たちに義眼を作ってあげたり、技術者を養成していけたら面白かろうと考えている。

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朝から雨が降っているフィリピンの街を背景にお気に入りの道具をご紹介。

もう10年以上使っている、例の昼食の自炊に欠かせないアルコールバーナーと、アラビアコーヒーが入っていたアルミ製の入れ物。
最近やっと見つけて再会を果たしたあの宝物

この組み合わせが結構メインの道具だったりする。
 

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