海外逃亡してしまいました

保証かぶれや経営する会社の経営不振。これでもかこれでもかと降りかかる災難の中、自殺まで考えたがフィリピン移住に活路をみつけ第二の人生に邁進中。海外逃亡のいきさつからフィリピン移住の参考にまでささやかなお役に立てますように・・

タグ:歯科技工

日本の技工士さんからコメントをいただきました。
フィリピンの歯科事情を知りたいとのことなので、たまには身ばれ覚悟で・・

私もフィリピンにかかわり始めた頃、ようやくインターネットが一般に使われ始めた頃だったので、
20年位前になるかな?フィリピンの歯科関係を検索してみたことがあった。

出てきたサイトはなかなか立派で、症例の写真も日本のトップレベルとさしてかわりがなかったのでびっくりした覚えがある。
 
今にして思い返せば、その技工所はドイツ向けのアウトソーシングをやっている大手のラボで、もちろん資本は本国ドイツ。

ドイツの歯科技工のレベルは高いので、それを反映されてはいると思うけれど、作業しているのはフィリピン人なので写真の症例レベルで仕事しているかというと、やはりそこは差し引いて考えたほうがいいみたい。

日本の技工士さんたちは技術習得や情報の面ではかなり恵まれているので、ほとんどがそれなりのレベルを超えているけれど、フィリピンではまだまだ条件は限られているので、本当にレベルの高い技工士さんはごく少ないと思う。

教育環境や労働環境もそうだけれど、やはり気質による限界というのも避けられないというのが10年間かかわってきて思うことかな。

先日日本に行ってきたけれど、どこに行っても店員さんなんかはそれぞれ仕事を見つけて働いている。

フィリピンだと同じ規模の仕事を回すのに日本の倍以上の人員がいるように思う。

うちの技工所も朝遅刻してくるのをなんとも思わないのも多数いるし、仕事の始まりは、昨日帰ってから何をしたかみたいな世間話でひとしきり盛り上がってからというのがいつもの風景でもあるしね。

歯科技工に限らないけれど、フィリピンが日本のいい面におけるレベルに到達するのは当分ないような気がする。

反面歯科医師の場合、もともと歯科医師になる人というのはそれなりに裕福な家庭の出で、親が医師や歯科医師というのが多いため、一部の歯科医師はアメリカや日本で勉強したりしている。

時々突出したレベルの歯科医師もいるのだけれど、まだまだ技工士のほうがそういったレベルの歯科医師の要望には追いついていないので、日本の技工士さんなんかこちらに来ると重宝されるはず。

ちょっとうちの技工所の写真を・・
2016-12-07-12-17-35

これはCADCAMシステムのうちミリングマシーンといってコンピューター上でデザインしたものをコンピューター制御で削りだす機械。

システムで1千万以上したんじゃなかったっけか?ボスは「これを買わなかったら俺はフェラーリが買えたんだ」と前はよくいってたっけ。

5年ほど前技工所を立ち上げたときに導入したシステムで、イタリア製だったかな?
現在はこれともうひとつドイツ製のシステムが稼働中。

2016-12-07-12-05-30

コンピューター上で歯をデザインしているうちの技工士さん。もちろんみんな大好きなピーナ。
ちなみにかなりかわいいです。

以前は日本に行くと女性ほとんど髪を染めていて、フィリピンはほぼ100%黒髪だったっけ。
今はいつの間にか逆転しているな。

日本の女性のトレンドはダーク系みたいね。逆にフィリピンはどんどん明るい色に染めるようになっている。

先日見たなんかのレポートでは、フィリピンはアジア諸国の中で男女平等率が一番高い国なんだとか。

現実には女性のほうががんばり屋さんがおおい。
シングルマザーが多いというのもあるのか、または男は怠け者が多いということの表れだと思うけどね。

うちの技工所でも努めて女性を雇うようにしているので、男女比は女性70%くらいかな。

ピーナ好きにはたまらない環境?





 

せっかくなのでたまには歯の話題を・・・

フィリピンでもハイテクなところはあるのだと、ちょっと知ってほしいし。

DSC_1266
なるべく体の中に金属は入れないように、というのがここのところの主流だったのではと思う。
以前は金(Gold)がもてはやされた時代もあったし、わざわざ前歯に金冠をかぶせることもあったっけ。

今では日本でほとんど使われることはなくなったと思うけれど、小さな虫歯なんかはアマルガムというものを詰められていたこともある。

これは水銀と銀の粉を混ぜると固まる性質を利用した充填物だけれど、水銀の有害性もあって日本ではもう絶滅したのでは?

フィリピンではまだ見かけるのだけれど・・・

上の写真は金属冠と新しい材料ジルコニアの歯。
金属冠は日本では保険適用されていて、なるべくお金かけないでということであればこの冠をかぶせることになる。(*最近の日本の保険事情は詳しくないので間違ってたら申し訳ない)

ジルコニアはイミテーションのダイアモンドというイメージもあるかと思うけれど、かなり固い材料でこの材料を金属の代わりに使う技術がある。

当初はジルコニアの土台にセラミックスを焼き付けて歯の色に合わせたりしていたのだが、最近はジルコニアのみで冠全体またブリッジを作ることもできるようになっている。

DSC_0706
DSC_0705
透過光で見ると金属の有り無しは明らか。
もともと天然歯には金属なんてものはないので、見た目もどちらが自然にできるかというのは明らかだとおもう。最終的には歯科医師と技工士の腕にもよるんだけどね。

普通の差し歯だと中に金属の土台が入っていて、その金属色を遮蔽しないといけない。
カラオケバーなんかのブラックライトにあたるとやたら白く浮き上がるんじゃなかったっけ。

そういうとこでもてたいおっさんたちにもジルコニアはお勧めかもね。

DSC_0309
DSC_0292
DSC_0290
上の写真はジルコニア100%の歯。
日本で入れるよりも金額やすいので、腕のいいところで入れられるならフィリピンおすすめ。

プロモーション用にちゃんとしたカメラで撮った写真なので、今回はちょっと学術的な話題になったような・・



↑このページのトップヘ