今日で自宅待機2週間になる。
車も少なくなったマニラは空気もきれいで、いつもの喧騒やクラクションもなくなった。
普段はマニラ湾に面した我が家のベランダは排気ガスがうっすらと積もるし、何より車がやかましいのであまり出ることもなかった。
都市封鎖2週間ともなると空は青々としているし、最近は嫁さんと朝食はベランダで海を眺めながらとるようにしている。
・・・と、爽やかな写真を撮った後にネットで日本のニュースを見たら、志村けんさんの訃報。
昨晩は日本行きの医療チャーター便がマニラの空港で墜落したというニュース。
しかし、この志村けんさんの訃報は日本人にとっては衝撃ではなかろうか?
というのはフィリピンの状況から見ても、日本の今の状況は危機感なさすぎやろうと思う。
他の国に比べてよく押さえ込まれているとかなんとか、でも、情報操作されてないか?
不安を煽るようなことはしたくないけれど、みなさんご用心を。
今日は月曜日。
思い起こせば先々週の月曜日は仕事に行ったんだった。
前の日の日曜あたりから都市封鎖のおふれが出されたんじゃなかったかな?
ただ薬局や食料品店、医療関係は営業が許可されていて、通勤時にチェックポイントで咎められないようにと在職証明書とか会社が発行していたんだった。
うちの系列のクリニックは全て営業停止、得意先のクリニックも営業したりしなかったりというのがこの日まで。
うちの会社は技工所なので納品前の仕事とか残っていたし、他の技工所が営業していないからということでの受注もちらほら。
その月曜日までは技工所は当面通常営業という上層部の決断だったっけ。
ところが月曜の夜に大統領の緊急演説があり、都市封鎖の決定。
このときの内容は公共交通機関の全面停止、もちろんジープやトライシクルも停止。
ただし薬局 銀行 食料品店 医療機関は営業し、不要不急の外出は控えるようにとのことだった。
夜8時から翌朝5時までは完全に外出禁止。
会社の連絡網としてFacebookのグループチャットが出来ていたのだけれど、この月曜の夜はちょっとか騒がしかった。
次の日火曜日の勤務は継続の予定だったけれど、公共交通機関が使えないと通勤に困る人がほとんど。
最終的に夜遅くになって、技工所も一ヶ月の完全封鎖が決まって今に至る。
その後もグループチャットは忙しく、今度は給料がどうなるかの話題。
締め日の関係で明日の月末が給料日だけれど、この日の給料までは半額支給ということらしい。
フィリピンの場合は給料が月に2度払われるところがほとんどで、たとえば3月1日から15日までの分が月末に支払われ、16日から末日までの分が翌月15日に払われることになる。
それぞれは月給の半分ずつ。今回はさらにその半分にということになるらしい。
ただ今月は17日から封鎖されたわけで、その次の分の給料は多分出ないんだろう。
なかなか死活問題になってきたね。ただ自分だけじゃないというのがなんとなく救いかな。
都市封鎖すると経済活動が極端に落ちてしまうのは実感しているので、ましてや日本の東京が、ということになると深刻な問題だろう。
オリンピックは延期になったらしいけれど、それでも国としてはまだまだ情報操作してなんとか平静を装いつつ抑え込みたいんだろうと思う。
それが実際に都市封鎖されている国から見ると、なんとも生ぬるく見えてしまう。
志村けんさんの訃報がちょっと目を覚ますきっかけになるのかな?