海外逃亡してしまいました

保証かぶれや経営する会社の経営不振。これでもかこれでもかと降りかかる災難の中、自殺まで考えたがフィリピン移住に活路をみつけ第二の人生に邁進中。海外逃亡のいきさつからフィリピン移住の参考にまでささやかなお役に立てますように・・

タグ:太陽

昨日の日曜日は朝イチで配達を終えたらようやく久しぶりの休み。

たっぷりと寝た。

夕方、犬を連れて散歩に出ると海側からけっこう強い風が吹いていた。

いつもなら水平線の望むと、薄っすらと澱んだ空気の層がみえるのだけれど、この日はそれも吹き飛ばされてスッキリした視界。

この空気の汚れがマニラ湾の夕日の赤さの秘密でもあるんだと思っていたけど、それでもなかなかのきれいな夕日だった。


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反対側を見るとマカティ方面なんかな?こちらも久しぶりにすっきり感が・・・


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それにしても沈みゆく太陽を見てると、けっこうなスピードで沈んでいく。

時間は無駄にできんねと思い始める年頃か。

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もう10年くらいになるので時効だろうか。

フィリピンに来る直前、借金でどうにもならなくなっている頃の話だけれど、インターネット上で見かけたある出版社のコンテストに応募したことがあった。

最近古いデータを探すのに昔の外付けハードディスクを探っていて、その時のデータを見つけたのだった。

コンテストはグランプリをとれば費用ゼロで本を出版してくれるというもので、確か3位まであって順位に応じて負担額が変わるんじゃなかったかと思う。

すでにお目汚しの拙著『海外逃亡してしまいました』も、もとはコンテストに応募したことから始まったのだった。
こちらは入選もしなかったのだけれど、10年前のやつはなんとグランプリをいただいたのだった。

その時はサンプルデータを添えて応募したのだったけれど、本の内容としては簡単に言うと写真集。
拙著にも少し書いた通り、写真関係にほんの2,3年の間に600万円ほど使うくらいにのめりこんでいたこ時期があり、そのころのいくつかの写真はアメリカの書籍に掲載されたものもあったり、まあそれだけお金も使えばある程度の写真も撮れるようになるわけで、しかもデジタル写真の黎明期でもあったため、それなりにそれなりであった。

そのころ好きで撮っていたモチーフのひとつに太陽があって、その中のいくつかを奥さんを亡くしてひどく落ち込んでいる友人や、病気で入院している人にプリントして何かの慰めになればとプレゼントしたこともあった。

そんなこんなで、自分の撮った写真がもしかしたらどこかで役に立つこともあるのではと思い、写真集として応募したのだが、写真データをCDに焼いて本に添付するというアイデアも受けてか、グランプリ受賞 という栄誉をいただいた。
しかし写真集というからにはある程度の上質の紙を使わなければならず、その分のコストとして10万円だったか負担しないといけないことになった。

そのコンテストの審査期間中に出版社から内々に打診があり、グランプリにしようと思うのだけれど、10万円のコストを負担する必要がある。キャンセルされるとコンテストとして体裁が保てないのでキャンセルしないようにと言われたのだった。

でも結局ばっくれちゃった・・。そのことがずっと気になっていて、フィリピンに来てからしばらくして、その出版社のサイトをのぞいたことがあったのだけれど、グランプリ受賞作品のところだけ鋭意製作中と書かれていて、かなり罪悪感を覚えた。

その他の費用はすべて無料だったのだが、結局そのころは借金で首もまわらない状態だったので、その10万円をどうしてもひねり出せなかった。

その後約10年フィリピンでも怒涛の人生を暮すうちにすっかりそのことも忘れていたのだが、外付けハードディスクにデータを見つけて思い出した次第。

このまま封印するのももったいない気がして改めて電子書籍という形で出版してみた。
あの時の出版社にはただただ申し訳ないばかりで、罪悪感もまたよみがえるのだけれど、写真がどこかで少しでも誰かを慰める助けにでもなればと思う。

ただし今回は英語版で出版している。
・・といっても写真にごく短いメッセージを付けてるだけなので、あまり関係ないか・・・

よろしかったらご笑覧のほど。

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