今までは年に一回か2年に一回くらいのペースでの日本行きだったのが、今年は先月今月と立て続けに日本に行ってきた。
先月は学会出席という大義名分があったのだけれど、今回はわが社のボスの新しいビジネスのための通訳兼ガイドという立場だった。
先月日本に行ったときにたまたま行ったところで思いついた新規のビジネスについて、日本側との会議のため今回の訪日だったのだが、いやいや華僑のビジネスセンスはすごい。
そううちのボスは中国系なのだが、最初は冗談と思ったほど判断とフットワークが早い。
フィリピンの経済は華僑に握られているような気がますますしてくる。
約一ヶ月ぶりの日本は前回に比べやはりちょっと寒くなっていた。
以前日本に住んでいたころはこの11月頃が一番私の喘息は調子が悪い時期だったので、少しその面が心配だったが何とか無事に過ごすことができた。
以前ならフィリピンに行くにあたって、日本の病院で薬をもらって備蓄したりと、フィリピンに行くほうが心配だったのだが、いつの間にか日本に行くほうがその面では心配しないといけないようになってしまっている。
というのも、フィリピンだと自分の必要な薬がわかっていれば、医者にかからなくても、処方箋が無くても町の薬局で普通に買えるからである。
多分すべての薬が買えるわけではないと思うのだが、私の喘息に関する限り不自由なく用意できる。
多分日本ではそうはいかないのでは・・・・
フィリピンの街中で喘息の発作が起こっても、すぐに近くの薬局で薬を買うことができるけれど、今回日本で歩いているときに少し調子が悪くなってきて、ひどくなったらどうしようかと少し不安になったものだ。
このブログにも時々「フィリピン 喘息」というキーワードで検索して来てくれる人がいるけれども、やはりこういった持病を持っている人は旅行や移住するにあたって障害になるのだと思う。
喘息についてもう少し書きたいのだが、だいぶ以前にうちの嫁さんが日本に行ったばかりのころ、フィリピンの病院で処方してもらった吸入薬を持ってきていた。
そう、実は嫁さんも喘息もちなのだ。
その吸入薬が切れて、調子が悪くなったので、嫌がるところを日本の病院に連れて行ったことがある。
私のかかりつけの個人病院でもあったのだが、フィリピンから持ってきた吸入薬にこだわる嫁さんが、その薬をお医者さんに見せて同じものがほしいといったところ、しばらくその薬を見たお医者さんは
「こんなものじゃ喘息は治まりません、別の薬を処方します」といわれた。
使い慣れた薬にこだわる嫁さんだったが、日本に無いものはしょうがないし、幸い処方してもらった薬で発作も治まったので、その後もその病院に定期的に通い続けた。
その後数年して、くだんのお医者さんが
「喘息の発作を予防する新しい吸入ができたので処方しますね。これでだいぶ発作をコントロールできるようになります」といって出してくれた吸入薬がなんと以前に嫁さんがフィリピンから持ってきていた吸入薬だったということがあった。
以前にその吸入薬をお医者さんに見せたときは、そんなフィリピンなんかで処方してもらった薬なんか・・・
という感じだったのだが、そんなことは当のお医者さんは忘れていたようだ。
何かと後進国として見られがちなフィリピンなのだが、日本のように利権がらみの薬事法が無いのかこういった薬などは外国から入ってくるのが早い場合があるようだ。
日本のような保険制度が無いせいもあるのかな?
歯科のほうも同じで、新しい材料も日本よりかなり早くから使い始めている。
日本の材料屋さんなんかに聞くと、外国で開発された材料がいいと分かっていても、同じようなものを国内のメーカーが開発した後じゃないと入れないように裏の仕組みができているのだとか。
その材料なり薬品を薬事認定するのが、日本の同じようなメーカーの人間がやっているので、検査、審査と証して成分を詳細に分析し、同じようなものを開発するのだとか何とか・・・・さもありなん
フィリピンに限らず旅行や移住を考えているけど、持病があって不安という方は、現地に住む同じ病気を持つ人の情報を探すのが一番かな。