数年前に近所の人から買った、フィリピンのナイフ。
ナイフというよりナタに近いな。
田舎でおとうさんが作っているんだけれど、マニラに出てきてるので、小遣いになるように買ってくれ、といわれて300ペソくらい払ったっけか。
久しぶりに出てきたのをみたら少し錆が浮いてきていた。
砥石で研ぎあげてついでに鞘も手入れした。
見ると接着剤は使わず一本の釘と赤いビニールの紐2本で組み立てているだけ。
ビニールの紐も綺麗に結んでいるけれど、これを外すと鞘がパカパカ開いてしまう。
エポキシ接着剤で綺麗に貼り合わせ、汚れをごまかすために少しバーナーで表面を焼いた。
これにオリーブオイルを塗ったら少し渋目の色になってなかなかそれらしくなったんではなかろうか。
よく見ると刃の部分もヤスリ目が残っていて、しかもこれはグラインダーなんかの電動工具で削ったのではないとみて取れる。
ほぼ全て手作業で作ったのであろうことが分かってちと愛着が出てきた。
もっぱら使用目的はブコといわれるヤシの実を時々割ってジュースと果肉を食べる時くらい。
最近はドリアンを開くのにも使うか。