しばらく前に日本で問題になっていたピストバイク。
簡単にいうと変速機のついていないシングルスピードのごくシンプルなバイク。

ミニマリストに通じるものがあるのだろう、ブレーキもつけない人がいて事故が多くて日本ではブレーキなしでは乗っていけないようになったんじゃなかったっけか?

日本でニュースになっていたころは「ふーんピストバイクかー、初めて聞いたな」という感じだったのに、
何を隠そう私の自転車はそのピストバイクらしい。

ブレーキなしでどうやって止まるのか以前は理解できなかったけれど、ペダルと後輪が直結していてペダルを空転させることができない構造で、ペダルを止めると自転車も止まるようになっている。

やろうと思えばバックで進むこともできるのだけれど、この止めるだけでも難しい。
私の自転車は前後ともブレーキをつけているので、この辺は熟練もいらずに普通に止まれる。

余計なものがついていないシンプルさは、自分の好みにも合うところだけれど、
危ない思いまでして乗りたくはないしね。

フィリピンでは日本のような規制がないせいで、よく見かけるピストバイクもブレーキなしのものが多い。

自分の自転車がピストだからか、やたらピストバイクが目に付くようで、もしかしたら走ってるそれなりの自転車の半数以上はピストなんじゃないかと思うほどだ。

こぞーに言うと「興味が出てきたんでそればっかり目に付くようになったからじゃない?」と言われるけどどうなんだろう?


夜間徘徊で走り回ると、ピストバイクばかり止まっているところがある。
コンビニの前にたまっているんだけれど、昨晩の徘徊時に数えたら30台は超えるピストバイクが止まっていた。
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しかもほとんどはブレーキもライトもついていない究極のシンプルさ。
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私のようなブレーキとライトが前後についているような自転車だと「邪道だね、ふふん」といわれそうでとてもお近づきになれる雰囲気じゃない。

その前に世代がだいぶ違うしね。

コンビニでソフトクリームを買いたかったのだけれど、こぞーと二人はなれたところに遠慮して止めていた。

ロードバイクやマウンテンバイクと違ってシンプルなゆえ安いというのがあって選んだわが自転車だけれど、
乗ってみるとその魅力に取りつかれてしまっている。

ロードバイクでギヤを変えない状態と同じじゃないか、といわれる向きもいるのだけれど、車輪と直結したダイレクトなこぎ心地はやはりこれがピストの魅力なのかもね。

普通の自転車がシャッシャッとこぐのに対し、ピストの漕ぎ心地はヌリッヌリッという感じ。わかりにくいか・・

今の時期は走り出すと夜間は風も涼しく、少々一生懸命こいでも汗をかかないのでかなり気持ちいい。

昼は昼でコーヒーを自宅で淹れて、水筒に詰めて手ぬぐいで包んで、お気に入りの海辺へ。
十分コーヒーの冷めない距離で、熱々のコーヒーを飲みながらマニラ湾に沈む夕日を見る。
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金もかからないし今一番のリラックスできる場所かな。

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陸側を望むと若者がギターを弾きながらくつろいでいた。

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別の方向には先日天皇皇后両陛下がお泊りになられたソフィテルホテルを海側から見ることができる。
その右のほうにはモールオブアジア。

夜は星も結構きれいに見えるところだけれど、蚊が多いのが難点。