最近患者としてきたフィリピン人の女性。
まだ21歳になったばかりとか。
顔立ちも日本人っぽく、ひらったく言えば日本人受けするアイドルのような顔立ちをしている。

苗字が日本の名前なのでてっきりハーフなのかと思って聞いてみると純粋なピーナだった。

昨年末に日本人と結婚したのだとか。

・・・でひと月もしないうちにその日本人男性とは連絡が取れなくなったと・・・・
その女性は日本に行ったこともなく、知っている日本の電話番号もつながらなくなっているらしい。

余計なことに首は突っ込みたくなかったけれど、聞いてみるとフェイスブックを通じてその日本人と知り合い、フィリピンで正式に結婚の手続きはしたのだとか。

相手はなんと60過ぎのおっさん。

そのおっさんはどういうつもりで孫みたいな年齢の子と結婚したのか、以前はこちらの日本大使館なんかに行くとそういう組み合わせのカップルが時々見られたものだけれど、フィリピンパブが下火になってからはそういうのもだいぶ減ったのかと思いきや、今はインターネットで知り合うという方法があるようだ。

私が今の嫁さんと結婚するころは、インターネットもまだまだ普及していなかったし、遠距離での連絡というと手紙か国際電話しかなかった。

国際電話代で20万円超えたこともあったっけ。

足しげく時間を作ってはフィリピンに来て手続きしたり、結局足かけ2年ほどかかってようやく結婚できたあの頃を思い出すと、今はずいぶん手軽になったもんである。

それはいいとして、問題はそうやって簡単に結婚できるようになって簡単にことも考えているのか、捨てられたピーナは気の毒である。

フィリピンは原則として離婚のない国である。
日本人の苗字は否が応でも目立ってしまうし、別に相手を見つけて結婚するのも日本では考えられないくらい大変なのである。

離婚の代わりに結婚の事実の取り消しという方法があるのだけれど、これはそれ相応の理由が必要でそれを裁判所が認めて初めて成立することになる。

相手が行方不明だとか、薬中毒で暴力がひどいなどなど相応の理由が必要になるし、何より裁判費用が普通のフィリピン人の収入では現実的に払えないくらいの費用が掛かってしまう。

そのピーナのほうも若気の至りと言われればそれまでだけれど、新たな仕事やパートナーを見つけるのにはかなり障害となるはずだ。

まだ21歳になったばっかりのその子、小柄な体型もあってまだ子供にしか見えない。
これからを考えるとなんか気の毒だ・・・

やり逃げはやめようぜ日本のおっさんたち!

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この写真の子たちは今回の話題と関係ないけれど、こんな感じのまだ子供のようなピーナだった。
まだ妊娠しなかっただけましと言えるのかな?

いやいや