通勤途中ちょっとショックなものを見てしまい・・・

自宅近くに多分日本人であろうホームレスの男性がいる。

もうそろそろ1年くらいになるんじゃなかろうか?

時系列にちょっと振り返ってみると・・・

 最初は歩道に正座して道ゆく人に物乞いしていたけれど、そのときはなんとなくまだ知性というかなんというかそういうものが恥じらいの奥に見えていた。

 その後しばらく見たり見なかったり。
たまに見かけるとだんだん汚れた格好になってきていた。

それでも不思議なのは逆にふくよかになってきていたこと。

 車道脇から移動して古いモールの入り口近辺でよく見かけるようになってきたのは、多分そこが定位置になってきたんだろう。

誰かにもらったものか、なんか食べてるしチョコレートのジュースみたいなのをおいしそうに飲んでいる。

この頃から表情が変わって、簡単にいうとおかしくなってきているような・・・

この辺までの変化が約半年かな?
最初に見た頃はどうしても日本人に見えたので、コゾーなんかも「話しかけてみたら?」といっていたのだけれど、やはりなんとなくね・・・

明日は我が身というのもあるし、向こうにまだプライドとかあったら気まずいだろうし。

んで、最近はすっかり壊れた感じで周りにも溶け込んでいた。

最初見たときは襟付きのポロシャツ着てたし、ゴルフ焼けした駐在の部長さんに見えなくもない。

でもやんごとなき事情でここに至ったわけで、やはりアイデンティティーの崩壊もしょうがないのか・・・

やはり明日は我が身かもと身につまされる。

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その彼を昨日の朝通勤途中に見かけたのだけれど、いきなり全裸。まっぱ。

で、車道に向かって何事か叫んでいる。

複雑な気持ちで通り過ぎ会社に向かったけど、あそこまで壊れると逆に楽なんかもね。

会社に出てくれば相変わらずのストレスだらけだし。

そんなことを考えながら今度はいつもの渋滞の中仕事を終えて家に帰る。

その途中また例の古びたモールの前を通りかかったら、定位置にあの方が寝そべってなんか食べてる。

しかも新しめの半ズボンとシャツを着てるし、さすがに誰か着せてくれたんだろう。

フィリピンにはパキキサマという言葉があって、ニュアンス的には相互扶助?みたいな感じ。

貧困国でホームレスの数はダントツに多いわりに餓死者はまったくいないのだとか。

どっかで誰かが死なない程度には面倒みてくれるような気質らしいし、これは実際に働いていてスタッフなんかからも感じられるところ。

たとえ一個のクッキーでも分けてくれようとする。

そういえば路上生活者は多く見かけるけれど、ほとんどきちんと散髪されている。

かの日本人もいつも髪はきれいに刈り上げられているし、路上生活し始めた頃より現在の方が太っている。

誰が散髪してくれてるんだろうね?

いまだこれは私にとってのフィリピン七不思議の一つ。

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写真は路上でスマホ用品とか売ってるひと。

台の上に積まれているのはスマホの画面に貼るガラスみたいなもの。

貼り替えもしてくれるようだけれど、横はジープニーが黒煙吐き出しまくって走ってるんよね。