フィリピンでもいつの間にかインプラントをやる歯医者が増えてきている。

顎の骨にインプラントを埋め込んだ後、その上に歯を作るのは技工士の仕事で、それこそ様々なレベルの歯医者が仕事を技工所に送ってくる。

「お前はインプラントとかやらない方がえーぞ」という歯医者さんも中にはいらっしゃるので、フィリピンで、いやこれはフィリピンに限らず日本でもそうだな、インプラントの治療を受けようと思う方はよく選んでね。

・・・といっても一般の人にはどう選べばいいかわからないよな。
多分おすすめは技工士さんの知り合いがいたらその人に聞くのが一番かもしれない。

歯科医師の技術レベルの内情をよく知っていたりするんでね、もっともその技工士さんのレベルが低ければ論外だけど。


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手元にインプラントの実物があったのでせっかくなので写真でも。

指の上に乗っているのがその骨に植え込む部分のチタン製インプラント。
普段は滅菌カプセルの中に入っていて、骨に穴を開けて埋め込む直前までカプセルから出されない。

もちろん写真のように触りまくったものは口腔内に使うことはできない。
これは実習で使ったインプラントの残り。


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このインプラントを骨に埋め込んで、しっかり骨に固着されてからその上に土台をねじ込んで歯を作る。

この辺から技工士さんの仕事。

大体が生体親和性の良さから土台や、それを固定するネジもチタン製。
このネジが米粒より小さいネジのくせに、フィリピン人の技工士さんの日当数日分の値段がする。

作業中落っことしたりピンっと飛ばしたりしてしまうともう大変。

スタッフ総出で大掃除が始まる。

出てこないと給料から引かれたりで数日分の給料がパーになってしまうしね。


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上の土台も色々種類があって、写真の金色のパーツは入れ歯を固定するためのホックみたいなもの。

インプラント自体もサイズやメーカーも色々様々。

スイス製、ドイツ製、韓国製、イスラエル製などなど製造国もさまざま。

中にはネジが折れやすいメーカーもあったりするんで、これまた選ぶのがたいへんなところ。

この歯医者は行かない方がいいよーというところもたくさん知ってるけど、こういうのはしがらみが増えるので変に口外も紹介もしないようにしている。

なるべく自分の歯を大切に使うのが一番だな、といいつつ自分の歯もガタガタだけどね。