我が家の近くにそれなりにいいっぽいホテルがある。

中には日本食レストランもあるというのは知っていたけれど、10年ほどその近くに住んでいながら、困窮邦人のわが身には縁のないところと、入ったこともなかった。

フィリピンで発行されている日本のフリーペーパーのようなものがあるのだけれど、最近の号だったか日本食レストランの特集みたいなのがあった。

そこに例のホテルの日本食レストランも紹介されており、なんでも日本の料理長が自ら市場に行って材料を選定してくるのだとかで、評判がいいらしい。

アメリカからきて滞在している義理の姉もいることだし、一度くらいはおもてなしかたがた行ってみようかという気になった。

ただしそこは貧乏人根性で、ランチ時であればそこまで目玉が飛び出るほど高くもなかろう、最悪あまりに高かったら漬物でも食って帰ってこようか、と昼飯時を見計らってテクテクつれだって歩いていく。

あまり広くはない店内だけれども、お客さんがいないことにちょっと不安を覚える。

板場の中にたってるおっさんは見たような顔なので、あのおっさんがフリーペーパーに出ていた料理長なんだろう。確かに日本人のように見える。

メニューの写真はあまりうまそうに見えない素人の写真みたいだけれど、お茶漬けから焼きおにぎり、カレーから寿司までかなりの品ぞろえ。

値段も気軽に食べる値段でもないけれど、なんか特別な機会にはたべてもよかろうというくらいか。

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ウェイトレスのおねいさんに「あそこの板さんに、今日のウニは新鮮か聞いてきて」と頼むと、
例のおっさん曰く新鮮なんだそうな。

そこで頼んだのが写真のうに丼。

これで480ペソだから千円強か。
普通のフィリピン人労働者の日給か・・・と様々なことを思いながらおいしくいただいた。

全部で4人だったけれど、私のうに丼が真っ先に出てきたまま、そのほかが一向に出てこない。

板長以外はフィリピン人みたいだったし、いろいろ注文すると並行して作れないのかな?

嫁さんが頼んだ天ぷらそばには輪切りになったニンジンが入っていたけれど、そばにニンジンは合わなくないか?おまけにそのにんじんはやたら固かったし・・・

でも全体に料理の味は良かった。

今度はコゾーと焼きおにぎりでも食べてみよう。