うちのコゾーが歯医者になるまで待っとこうと思っていたけれど、自分のことは後回しにばかりしているツケがそろそろたまりすぎて、口腔環境はすでに崩壊寸前。

耳がふさがるような不快感がいつもあったり、肩こりやラ腰痛はすでに慢性化。

劣悪な咬合状態からきているのはすでに重々承知していた。

会社のスタッフが増えて、自分の時間を作りやすくなってきたこの頃、重い腰をようやく挙げて歯医者にかようことにした。

その気にさえなれば環境には恵まれているので、腕のいいきれいな女医さんのいるクリニックへ・・・

削ってもらって型どりまでしてもらえば、あとは自分で歯を作るのみ。

やはりジルコニアのクラウンやラミネートべニアと最新の設備と材料で製作。

まともに歯医者に行くと、いったいいくら払わないといけないのだろう、もちろん日本のような保険は無いし、ジルコニアの歯は保険があったとしてもきかないはず。

数えたら上下で22本ジルコニアの歯を入れたことになるので、日本だと200万以上は払うことになるはず。

役得役得、とかみ合わせも回復されて調子に乗っていたら、何となく痛みを感じる部分が出てきた。

歯を削る前の段階でレントゲンを見た女医さんに、

「この歯とこの歯は歯根が感染しているけど痛くないの?たぶん抜かないとだめよ」

といわれた。

感染しているのは自分でもわかっていたし、レントゲンの状態も20年以上前から同じような状態なので、

「痛くないから大丈夫、大丈夫。とにかく削って」と強引に頼んで処置してもらい、冠をかぶせた。


夜中に時々痛みで目が覚めるようになり、痛み止めを飲むとなくなる。

虫歯の痛みとは傷み方が違うのでやはりあの部分だな・・・・

観念してまた歯医者に行った。

せめてお気に入りの女医さんの練習台にでもなれればと思ったのだけれど、
「抜歯はやはりきちんとしたオペ室のあるところで」といわれ別のクリニックに申し送りされた。

以前にも抜歯でお世話になったクリニックで、日本で経験したことないような仰々しいオペの準備が始まる。

おなじみの心拍数のモニターと血圧のモニターも取り付けられる。

綺麗な女医さん二人の手を煩わせ、無事一本半の抜歯が済んだ。

半というのは2本ある根っこのうち、一本は感染していなかったので残してもらったため。

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このレントゲン写真はクラウンを入れる以前のもので、だいぶかみ合わせが崩壊している状態。

オペ中は口のところだけ穴が開いた布をかぶせられて視界はほとんどなかったのだけれど、隙間から見えるモニターに、何やらオペの映像が映っている。

どうも自分の口の中で進行している作業と、シンクロしているような気がして終わってから確認したら、写真に写っている照明の真ん中にはビデオカメラがついていて、オペを記録しているのだとか。

スタッフの教育にも使えるけれど、何かあった時の証拠にもなるんだろうな。

車についているドライブレコーダーみたいなものか。

もし自分で気になるところがあれば、見せてもらうこともできると思う。

ほかのクリニックではこのカメラ付きの照明を見たことないけれど、だんだんと普及してくるんだろうか。

日本だと抜歯は保険でカバーされるはずだけれど、フィリピンではとりあえず現金で払って、あとで日本に帰ってから還付を受けることになる。

戻っては来るはずだけれど、手間はかかる。

私のように永住者出日本に住所もない状態だと、日本の保険も使えないので自費診療になってしまう。

時々見積もりなんかを見ても結構な金額がかかってしまうので、やはりなるべく日本で治した方がいいのかな。

一番いいのは歯医者と友達になるのがいいような気がする。