仕事も終わりでみんなスタッフも帰り支度を始めているころ、一人の男性スタッフが何やら袋を持ってきた。

頼まれものということで、もう一人の男性スタッフに渡す。

袋の口から黒いひものようなものが垂れているのが気になって、
「なにが入っとるの?」と聞けば中を開いて見せてくれた。

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結構大きなトカゲでどっかで捕まえてきたらしい。

袋の中でおとなしくしているけれど、かみつく可能性があるのだろう、口は黒いテープでぐるぐる巻きにされている。

さわっても別に暴れることもないのだけれど、「これどうすんの?」と聞けば
「育てるんだ」と。

「餌はなに?」 
「なんでも食べますよ。水場の近くにつないで飼うんです」

「まだ大きくなる?」
「まだこれは赤ちゃんのうちですね」だと

胴体だけでも1メーターは軽く超えるらしい。
・・・でクリスマスごろまでに大きくして食べるんだと・・・

見た目はうまそうに見えないけれど、わざわざどっかから捕獲してきて育てるくらいだからそれなりに珍味か美味なのか、はたまたなんかの怪しげな薬効でもあるのかもしれん。

でもよくよく見るとなんかルイビトンの模様に見えなくもなく、やはり自然界の美しさを備えているな。

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おとなしいけれど、爪の鋭さはやはり野生動物を忘れちゃいないね。
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まじまじと見ていたら「持って帰りますか?」だって。

「風呂場かどっかにつないでおけばいいですよ」といわれたけれど、連れて帰ったら家族に怒涛の如く文句言われるだろうな。おまけに犬もいるしな・・・

大きくなったらもてあますだろうし、かといって殺して食べるのは嫌だし、でやはりスタッフにもってかえってもらうことにした。

だいぶ以前に小さなサソリを見つけたり、普段はもう取り立てて意識していないけれど、やはり自分は日本じゃない国に暮らしているんだと、時々認識させられることがある。