もう何度も話題に挙げた例のパチロレ。
最近すぐ止まるようになった、一応自動巻きではあるし手巻きも可能なんだけれど、ちょこちょこ止まるし、一番困るのはつけているときにとんでもない時間をさしていたりする。

秒針でも止まってれば、まだいいのだけれど、一応動いているのに変に遅れた時間を指されるのは困る。


相変わらず時間に追われて仕事してるので、腕時計は私にとっては結構重要なものでもある。

スマホで確認とかそんなひと手間かかるようなことは習慣にもなっていないしね。

そんなこんなでいつもの時計屋さんに持っていってみた。

いつもお世話になっているお兄さんが気軽に裏ぶたを開けてチェック。

もちろん開けなくてもその筋の人が見ればパチモンだとはわかるだろうし、裏蓋開ければさらにそれは明白なわけで・・・

「いくらで買ったのこれ?」とお兄さんに聞かれた。

「2000」

「ペソだよね?」

「もちろん、ドルじゃないよ」

「どこで買ったの?」

「ロビンソンの中にあるバッタ屋さん」

これだけ聞くとお兄さんは静かに裏蓋を閉めにかかった。

「もう動かなくなるまでこのまま使ったほうがいいよ」

だって。

多分そういわれるであろうことは想像していたけれど、もしかしたらなんか油でも差せばまた元に戻るんじゃないかと一縷の望みにかけたけれど、ダメだったか。

自分でヤレた感じに加工した外装が気に入っていたので、また同じものをバッタ屋さんで買って中身だけ乗せ換えることも考えたけれど、そこまでしてもまたいつまで持つかわからない。

まあ、もともと防水性能にもどこまで期待していいかわからなかったし、思い切って新しい時計を買うことにした。

同じ時計屋さんのショーケースの中にたくさん並んでいる、セイコーのダイバーズウォッチに決めてもいたんだけれどね。

見た目はパチロレに似ていなくもないし、視認性も老眼鏡なしで大丈夫。
自動巻きで電池の心配もいらないし、200M防水とちゃんと書いている。

Amazonでも調べたけれど、このモデルはセイコーではあるけれど、日本で組み立てられているものではないらしい。

そのせいで約8000ペソという値段なんだろうけれど私には十分。

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パチロレとはまた違って、角の取れたなまめかしさや、ベゼルのクリック感はやはり改めてつくりの良さを感じさせる。

実はこの間シンガポールから通販で買ったパーツは、この時計の改造部品なんである。

もう2点ほど足りない部品があって、海外からの通販もほぼ問題なく受け取ることができるとわかったので、あらためて追加発注した。

また一ヶ月くらいかかるんだろうけど、全部揃ったらあのお兄さんに改造を頼むことにしている。

お兄さんに聞いたら、「いいよ、いつでも持ってきて」と、本人も少し楽しみな様子だったし。

パチロレは本家のデザインがやはり考えられているんだろう、なかなか使い良かったのだけれど、この先もう一旗揚げることができた暁に本物を買ことにしよう。

それまではこの中華製セイコーを改造して遊ぶことにしようかな。