以前にフィリピンパブによく行っていた頃、びっくりしたのは若いピーナの入れ歯率が異常に高いことだった。

仕事柄すぐ歯に目がいくのだけれど、聞けば虫歯になると抜くのだと。

「何で治療して残さないの?」ときけば
「治療するとお金かかるでショー、あと痛いダカラ」だと。

しばらく前は日本にいて身近に入ってくるフィリピンの情報と言えば、日本で働いているピーナからの情報が圧倒的に多かったのではなかろうか?

そのせいなのだろう、フィリピンの歯科医院で会う日本人の方々は、「すぐに抜かれるんじゃないか?」とびくびくしている。

もちろんフィリピンにもハイクラスの治療をしているところも多いわけで、やはりこれは生活レベルの問題なんだと思う。

日本に働きに行くピーナのフィリピンでの生活レベルは決してハイレベルなものではなく、どちらかと言わなくても下の方。

そういう人たちが受ける治療も、必然的にそういったレベルになるのもしょうがない。

病院にかかることが経済的に難しいレベルの人たちも多いため、そのような層向けにメディカルミッションとかデンタルミッションというのがよく行われている。

いわばボランティアで治療費もただ、殆どが青空天井のもと行われる。歯学部学生や新米歯科医師の抜歯の練習みたいなところもあるしね。

もう一つ以前に聞いたピーナからの情報。
100万円あれば家が建つ、というもの。
聞いた当時は「へーそんなもんか、やはり物価が安いんだあ」と思ったけれど、フィリピンに来てみればとてもとても100万で買えるような家はない。

かなり田舎の方のタウンハウスとか言う、集合住宅に近いような家であれば可能のようだけれど・・・

そういえば件のピーナもダバオの田舎の方からだとか言ってたっけ。

また、我々日本人のイメージする家と、ピーナの言う家とはかなりイメージのギャップがあると思って間違いない。

何事も自分でやはり調べないとだめっちゅうことだし、先入観や偏見もいらんね。