海外逃亡してしまいました

保証かぶれや経営する会社の経営不振。これでもかこれでもかと降りかかる災難の中、自殺まで考えたがフィリピン移住に活路をみつけ第二の人生に邁進中。海外逃亡のいきさつからフィリピン移住の参考にまでささやかなお役に立てますように・・

2014年08月

一日中続く息苦しさが何日か続き、夜も眠れなくなってきた頃。
その夜もこのままだと今晩は眠れない夜になりそうだと感じた。

昔ひどい喘息の発作を起こしたころの記憶がよみがえってきてだんだんと不安になってくる。
それまで何とかフィリピンの病院にはお世話になったことがなかったし、やはり勝手の分からないところにはなるべく行きたくない。第一今の時間だと夜間救急になるし保険もないからいったいいくらかかるかも分からない。

そう思いながらひーこらあえいでいる私を見かねて嫁が「病院に行こう」といった。

さすがに車を運転する元気はなかったのでタクシーで自宅から20分ほどの病院へ向かう。

一応は総合病院でメディカルセンターという名前もついている。
ここは技工を教えている大学の系列なので、何かと融通が利くかもと思っての選択だった。

病院の規模とレベルでいえば中の上クラス。

私に対する治療内容はネビュライザーによる吸入だけだった。
吸入で呼吸が楽になったあとは、簡単な問診と処方箋を書いてもらって終わりだった。

夜間の会計窓口に行き支払いを済ませたが、時間外手数料と吸入薬、それにネビュライザーに使ったビニールのホースとマウスピースのセット代で2500ペソ程度だった。
日本円で5千円ほど、こちらの一般的な収入レベルから言うと高いのだけれど、
日本人の感覚でしかも保険なしの時間外診療だと安いと感じるのではないだろうか。

日本の病院と違う部分は、帰るときに使ったネビュライザーのチューブとマウスピースのセットはお持ち帰りだった。日本だとディスポーザブルとして病院でそのまま廃棄処分なのだと思うが、一度使っただけの新しいチューブなので捨てるにはやはりもったいなく見える。

次回に来るときに持ってくると、その分チャージされないのだろうか。
そのときはたずねてみなかったけれど、たぶん持ってくるとそのまま使えるのではないかと思う。

もともとディスポーザブルのものだから衛生面はどうなんだろうね。

もう一点違和感があったのは、また調子が悪くなったときの日々のメンテナンスというか予防薬みたいなものの処方箋を書いてもらったのだが、このときはすでに病院内の薬局はしまっていて、外の薬局で翌日買う事になるのだが、薬局では薬と一緒にその処方箋を返してくれるのだ。

つまり同じ処方箋を持っていけばいつでも何度でも同じ薬を買えることになる。
さらに疑問に思ったのは、その処方箋に追加で書き込めば別の薬も買えることになるのではないか?
処方箋は手書きなので少し筆跡を真似れば買えるのだろうと思う。

バイアグラでも買おうか、とか病人の癖に不遜なことを考える。

さらにこの後、処方された予防薬がなかなか有効なので、なくなったら自分で外の薬局に買いに行くのだが、
処方箋なしでも買えてしまうことを発見した。

薬のパッケージにはRxのマークがあって、これは処方箋なしでは買えないはずなのだが、薬局のカウンターで薬の名前を言うだけで普通に買えてしまう。??? バイアグラとかどうなんだろうね?

やはりいろいろとゆるいフィリピンではある。

次回はもっと下のレベルの病院事情です。

フィリピンの場合は国民の生活レベルが日本とは比べ物にならないくらい多様だ。
庶民レベルからは想像もできないくらいの裕福なレベルの生活をしている人たちもいれば、その日の食べ物にも困るような人たちも多くいる。

ちなみにホームレスの数ではダントツでマニラが世界一とか。
実際にマニラに暮らしてみればホームレスはいたるところに見ることができる。

ただ、日本でイメージされるホームレスとは少し趣が違うように感じる。
路上で焚き火をして煮炊きしたり、どこから調達してきた水で体も洗えば洗濯もして身奇麗にしている。

いわゆるストリートチルドレンという、路上で信号待ちの車なんかに物乞いをしている子供たちも、髪の毛はきちんと散髪している子がほとんどだ。

ガード下や橋の下など、少しでも雨風がしのぎやすいような場所ではさながらコミュニティが形成されているし、
ホームレスといっても日本のイメージとは違って、単に住む家がなく外で暮らしている、という感じか。

話がそれたが、そういうさまざまなレベルの人たちが生活しているフィリピンでは病院もさまざまなレベルで、上はホテルと変わらないような病院から、小さな個人経営の病院まである。

お金のない人たちのためには、ほぼ毎週ボランティアのもちまわりによる青空天井のサービスもある。

今回はたとえば日本人がマニラに暮らしていて、病気あるいは怪我をした場合どのような選択肢があるのか。
私の実例で紹介する。

経済的に問題がなければ、名前の知れた大きな総合病院がいくつかあり、これは日本の駐在企業とも提携していたりするので、日本語の通訳サービスも常時待機している。
旅行保険に入っている方や、日本の健康保険が受けられる方については日本で払い戻しが受けられるように
書類もそろっているので安心してかかれるとおもう。

ただし、いったん現金もしくはクレジットカードで決済をする必要がある。

この保険の払い戻しは基本的にどの病院にかかっても、その適応範囲であれば書類さえ用意すれば日本で払い戻しは受けられる。病院に書類がなければ日本の国民保険、社会保険庁のウェブサイトからダウンロードできるようになっている。

これを持参して治療内容を病院で書いてもらいサインをもらわなければならない。

日本に帰国したらこれを提出して、日本の保険適応の部分は還付を受けることができるのだが、
これらのことは日本に住所があって日本の健康保険に加入している人に限られるわけで、
海外移住組の人の場合はもちろん適応外。

私はもちろん現在日本に住所がないので日本の保険は利用できないし、旅行保険にも入っていない。

こちらに越してくる前は持病の喘息が心配の種だった。
子供のころより悩まされてきた病気で、ずっと夜寝る前に薬を服用するのが習慣になっていた。

薬を飲まないと必ず夜中に息苦しくなって目を覚ますのである。

これが海外に出るときに限らず、自分の拠点を離れるときの大きなネックとなっていた。

フィリピン行きが現実的になり始めたころ、かかりつけの病院に毎週通い、薬と吸入薬をストックし始めたのだが、拙著「海外逃亡してしまいました」にも書いたように、借金に押しつぶされそうになってきた頃より、体質が変わったのか喘息がほとんどでなくなったため、たいしたストックは持たないままマニラに移住してきた。


それがあるとき急に調子悪くなって、一日中息苦しさが続くようになり、夜間は眠れないようになった。
その頃はマニラに住み始めて1年ほどたった頃で、日本でストックしていた薬もとうになくなっていた頃である。

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長くなったので(その2)に続きます

海外旅行または移住で何かと心配なのが病気や怪我をしたときだと思います。
今回は私がここマニラで経験した範囲のことを書きますので、
何かの参考になれば幸いです。

こちらの日本企業の駐在の方たちや、日本人学校の児童生徒はこちらでもトップクラスの
総合病院が指定医院になっているようです。

それぞれ保険にも加入していると思いますので、治療に関しては日本とほぼ変わりないものが受けられると思います。

一度息子が学校で怪我をして手首の骨にひびが入ったことがありましたが、
学校から車で15分ほどのところの指定医院に連れて行かれました。

たまたま私の職場から歩いていけるところでしたので、学校から連絡を受けて徒歩で向かいましたが、
息子よりも早くついてしまいました。

新しい建物ではありませんが、待合室もゆったりして医師も数名いたようです。
レントゲンとってもらい、ギプスをまかれましたが、いささか過剰な巻き方ではないかと思いました。

料金は忘れましたが一万円はいかなかったと思います。
後日学校の保険から全額下りました。

ギプスをはずすのはまた病院にいくのが面倒だったので、一ヶ月後に私がはずしてしまいましたので、
そのときの料金は分かりません。

次回は私が始めて病院にかかったときのことをお話します。
こちらのほうがより現実的だと思います。

ではでは


本を出版するにあたり原稿の見直しをしつこくしたのですが、
かなり誤字脱字がありました。

その初期の原稿がこのブログの元になっているので、
今までにアップしたものもかなり見苦しい部分があると思います。
ぼちぼち修正したものからまたアップしていく予定です。

約一年前に仕事の用事で東京に行ったきり、しばらく日本には帰ってませんので、実際の日本の現在の雰囲気はよくわかりません。

日々のニュースやその他の情報はインターネットニュースやツイッターばかりです。

環境汚染の情報、政治情勢など、いまさらに明らかになってきた情報や新たなニュースを見ると日本は大丈夫なのかと思ってしまいます。

私のニュースソースが偏っているからそう感じるのか、実際がそうなのかちょっと判断がつきません。
実際は大変なことが起こっているのに、普段のテレビ番組を見ているとそれに気づかないのか、
どうなんでしょう?

時々日本のお客さんや友人とこちらで会うことがあるのですが、その方たちからはそれほど大変な雰囲気が伝わってきません。

日本で生活していると日々の暮らしに忙しくて変化に気づかないのかもしれませんね。

私の親兄弟のうち関東近辺に住んでいるものがいるので、汚染の問題とか見たり聞いたりするとちょっと心配になります。

いざとなったらフィリピンに移住してきてもらう足がかりにはなれるかなとは思いますが、
私以外の家族はパスポートも持っていないのではなかったかと思うので、
そういう日本を出たことのない人には、海外移住なんて敷居が高いのかもしれませんね。

本に書きもれたことにフィリピンの病院事情があるのに気づきました。
外国で盲腸の手術を受けると、国によっては手術代だけで100万円を超えるとかいう記事を見たことがあります。

やはり外国で病院にかからざるを得なくなった場合の不安感は、相当なものだと思います。
そこで次回からはフィリピンの病院事情を書いてみようと思います。

自分自身何度か病院にかかった経験もありますし、歯科医院であれば仕事柄よく事情がわかるので、
その辺の事情をお知らせしていきます。







 

ご無沙汰して申し訳ありません。
 
もともと某出版社 の出版コンテストに構想だけで応募して、
予想外に反応があり書き始めたものです。

無料出版の権利は獲得できませんでしたが、少し自己負担で出版しないかという話を熱心にいただきました。

後から思うに、コンテストも結局自費出版させるための営業なんだと思いますが、よい経験になりました。

で、書いたものがもったいないのでせめて出版コストがかからない電子書籍で出版しようとしましたが、縦書きにこだわりたかったためなかなか選択肢が限られました。

結局Livedoorさんのブログから縦書きで電子書籍にできるというのを見つけたので、
ついでにブログという形で 準備を進めてきました。

お試し期間中無料で縦書き変換ができるということでしたが、
結局ブログにアップが終わったときはお試し期間は過ぎていました。はは

その後月額300円ちょっとでできるようなのですが、いまだフィリピンに住んでいますので支払いその他が面倒なんです。

しばらくブログ自体も出版準備もほったらかしにしていましたが、
それでもいつの間にか縦書きで電子書籍形式に変換してくれるウェブサイトができていたりで、
なんだかんだでようやくアマゾンさんから出版することができました。


海外逃亡の話自体はほぼ実録ですので、現在進行形です。
物語としての終わりはありませんので、少し目線を変えて続編も書いていこうと思っています。

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余談ですが、出版に際して原稿を加筆修正したり、誤字脱字をくまなくチェックしましたがかなりありました。

ブログにはほとんどチェックせずアップしてましたのでかなり見苦しかったと思います。
こちらも徐々に修正してまいります。
 
今後ともよろしくお願いいたします。

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