ぜんそくについてお問い合わせが多いようなので、補足いたします。
海外にいらっしゃる方からの問い合わせが多く、しかもお子様のことだと余計大変だろうと推察します。


私は5歳くらいの頃から喘息だったらしく、長く苦しまされました。
「明日の朝まで持たないだろう」と医者に言われたことや、信じる信じないはさておきいわゆる三途の川をわたりかけた経験もあります。

拙著「海外逃亡してしまいました」にも書きましたが、日本にいた当時借金で首が回らなくなっていた頃、どういうわけか長年苦しめられた喘息が出なくなり、その代わりにひどい口内炎に悩まされ、一時期は液体を飲み込むのさえ苦労するような時期がありました。

日本の春先の花粉症はなかったのですが、その代わり秋口に花粉症の症状が激しく出て、アレルギー反応として同類の喘息もその時期になるとひどかったものです。

フィリピンは四季がないので移住すると花粉症がなくなるとか言われるのですが、フィリピンでも微妙に季節の変化があり、植物を見ていると時期によってやはり微妙に移り変わりがあります。

こちらでも日本の秋に当たるのか9月頃一時期アレルギー反応が出ます。

寝ているときに目がかゆくなってかきむしっているらしく、朝起きると白目のほうが充血して腫れ上がってしまいます。そんな日は一日 目に不快感があり、決まって喘息というほど呼吸困難ではありませんが、息苦しさがこれもずっと続く時期があります。

病院にいくほどのことでもないのですが、かといって放っておくとだんだんと息苦しさが本格的な喘息の発作になりそうな予感があります。

以前日本にいたときはユニフィルという飲み薬を処方してもらっていました。
24時間効果が持続するとかで、夜寝る前に毎晩飲んでいましたが、フィリピンに来てその薬が手に入らなくなり、当初は手持ちの薬がなくなったらどうしようと不安に駆られたものです。

知り合いのお医者さんに聞いたら手に入るよ、といわれ100錠入りのボトルでもらったことがありますが、その後このお医者さんとも疎遠になってしまって、薬局で薬の名前を言ってもそんなものは無いといわれ続けました。

持病を持つ人にしてみればこれはやはり不安ですし、海外移住を考える大きな障害になり得るのは十分理解できます。

前に「フィリピンの病院事情 喘息編」で書きましたが、日本からの手持ちの薬が無くなってとうとう病院のお世話になってしまいましたが、そのときに処方された薬にシンビコートというのがありました。

多分普通には処方箋が無いと買えない種類の薬なのだと思いますが、こちらの薬局では薬名さえ言えば買えてしまいます。

この薬は吸入するハンディなもので、発作止めとか気管支拡張というよりアレルギー反応を抑える薬のようです。

医者に聞いたところでは、ステロイドに当たるのだけれど気管支に直接効くように吸入するタイプで、吸入後うがいして余分な薬剤を流してくれれば、必要最小限の摂取量で済むので、かえって薬害は少ないのだとか。

私自身も長年ステロイドを使ってきて、副作用に悩まされ、使用をやめるときにもまたさらに苦労した経験があるため、ステロイドという響きに抵抗があるのですが、調子が悪いときに使うことで今ではほとんど発作も起こさずうまくコントロールできていると思います。

ここで無責任に私が薬なんかを薦めるわけにはいきませんので、必要に応じて現地の医者なり、日本の医者にアドバイスをもらってください。

とかく海外で病気すると保険が無いだけにすごく高くつくといわれ、これもひとつの壁になっている方もいると思います。

私の場合は会社で入っている民間の保険もあるのですが、持病の喘息に関しては例の薬を薬局で買うだけでコントロールできているので、薬代だけで済んでます。

シンビコートが薬局で800ペソ(2千円ほど)くらいです。これで100回吸入ができますが、貧乏性なのでカウンターが100回すぎてもそのまま使っています。
結構100回過ぎても薬効は感じられています。

あくまでもご参考までに・・・